ここのところ朝夕の冷え込みが一段と厳しくなってきました。

四国では大雪で130台もの車が立ち往生とのこと。

例年にないような気候がつづきますが、せめて自分の体調だけには十分

気をつけたいものですね。

それでは【なあなあ四方山話】第16回をお届けいたします。

 

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“5W2H”で仕切り直し

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11月末、海外で暮らしている友人が久々に帰国した。

私を含め仲間5人で居酒屋で一杯やった時の話です。

大分お酒も進んできたころ、何のはずみかスカイツリーの話になった。

久々に帰国した彼が、池袋から目白に向かっている山手線の一番後ろに乗って

電車の後方を“電車でGO”のような感じで眺めていたら、スカイツリーが

正面にきれいに見えたというのである。

私も含め他の4人は???

「何か間違っているんじゃない?」

と反応する。でも彼は、

「本当に見えたんだから!!!」

と譲らない。

「後ろじゃなくて右手の方にちらっと見えたんじゃない?」

「だから、真後ろに向かってだって!」

こんなやりとりが繰り返される。

酒が入っているときの話というのは、冷静さがどこかに行ってしまうものか・・・。

私の対応は、スマホで地図を出し、山手線は池袋と目白の間はほぼ南北に走っている
こと。

そしてスカイツリーは東の方にあることを視覚で伝えようとする。

今思い返して見ると、一応データを見せて客観的にとは思っていたとは思うのだが、

語調や表情からすると、彼には冷静に話をしているというよりは、何か説得されて

いるかのように思えたのだろうと思う。

「いや、確かに見えた!!!」

と段々と頑なになっていく。

その後、彼が帰国してからの行ったところの話に移って行ったとき、

「スカイツリーを見た日は、新宿で乗り換えて荻窪に行ったんだよね」

ということがポツリ。

他の4人は、それで納得。

「ああ、それならスカイツリー見えるかもね」

彼は、池袋から目白の間ではなく、中央線に乗り換えて荻窪までの間で

スカイツリーを見たんですね。

ということで、この話は一段落しました。

さて、このような何かどこかでかみ合わないような状況になったことはありません
か?

コミュニケーションは難しいと言ってしまえばそれまで何ですが、

今回の話のように話し手がちょっぴりどこかで勘違いをしたことに気づかないで話し
ていたり、

また、聞き手が話をちょっとだけ上手く受け取れていないようなことが起きると、

得てしてこのような話の展開になってしまいます。

そして、それを繰り返した回数だけお互いが頑なになっていくようにも思えます。

職場で仕事の話をしているときには、せめてこんなやりとりは避けたいものです。

“話が上手く伝わっていないな”などと感じたときには、「5W2H」を活用し、

もう一度話の全体像をつかむようなやりとりをしてみてください。

「When、Where、Who、What、Why、How、How much」

単に「いつ」「どこで」などと木で鼻を括るようなやりとりではない話し方であるこ
とは

言うまでもありません。

そうすると、意外に紛らわしい伝え方をしていたなとか、

受け取り方が少し違っていたな、などということに気づくことができます。

回り道かもしれませんが、時間が経ち修復するのに費やすエネルギーと比べると

省エネ策としても有効です。

「何かちょっと変だな?」と感じられたら

「“5W2H”のどれがはっきりしていないのかな?」

と思い直し、是非仕切り直しをしてみてください。

きっと、その後は気持ちの良い会話が進むと思います。

ご感想、ご意見をお待ちいたしております。

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