寒さが一段と増してきています。電車の中でも風邪をひかれているような咳を

している方が多くなってきているように感じます。

年末に向けて体調を崩されませんように。

私は、昨日会社を休み地域の皆さんと高尾山に紅葉ハイキングにでかけてきました。

見ごろを少し過ぎたかな、という感じでしたが、天気もよくリフレッシュしてきまし
た。

それでは【なあなあ四方山話】第15回をお届けいたします。

 

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基本を身につけるサポート

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先日ある会のメンバーの方と一緒に伊豆でゴルフをしたのですが、

何と私はここ2年余り、練習場にさえ行っていないという状況。

終えてみるとそれなりのスコアで、スタート前の落ち着かない気持ちはどこへやら。

帰り道、車を運転しながらふとこんなことを思い出しました。

それは、ゴルフを始めて習い始めた40年近く前のこと。

当時シングル・プレーヤーだった先輩に事務所の屋上で指導をしてもらう。

5番アイアンの素振りをするだけ。

屋上に出る扉のガラスを鏡にして、とにかく素振りのみの毎日が3カ月。

私が「ボールを打ちたいですね」などというものなら、

「素振りもまともにできないのに、ボール代がもったいない」

と取りつく島もない答えが“ピシリ”という感じで返ってくる。

そんなことを手始めに、とにかく基本をみっちりと叩きこまれました。

最盛期(?)には、70代後半のスコアを出したり、80代前半を

続けるという時期もあり、ちょっと鼻の高かったころもありました。

しかし、“あれから40年!!!”(段々自然なフレーズになってきました<笑>)

往年の日々はどこへやら、と言いながらも、何とかそれなりのプレーができるのも、

その時先輩に叩きこまれた基本のお蔭だとつくづく思う。

ところで、「最近の社員は仕事の基本が分かっていない」などという声をいたりしま
すが、

日本生産性本部の行った「人事部門が抱える課題とその取組みに関するアンケート調
査」

によると、直面している課題には、

(1)次世代幹部候補の育成  72%

(2)優秀な人材の確保・定着 67%

(3)従業員の能力開発・キャリア開発支援 60%

というように続きます。(複数回答です)

この結果に表れているのは、今回例に挙げた私のゴルフとはもちろん質が違います
が、

基本を理解し、実践できる人を育てたいということのように感じられます。

人を育成するには、長い時間が必要です。促成栽培はまずできないと言っていいと思
います。

実際の職場では、上司の方は、日常業務の中でいろいろと大変なんだろうな~と思う
反面、

では、組織や上司の方の望まれる期待する社員像を誰がどのように社員の方に伝えて
いる

のだろうか?と、同時に思ったりします。

入社してからの3~4年、仕事が一人前にできるまでの間に、どれだけ社員の方に

将来にわたって使える基本を教えられているのだろうか?

エネルギーを注入できているだろうか?

そんなことを思ったりしてしまいます。

交流分析の中にある「自我状態のモデル」に「成人A」があります。

これは、「自分の周囲の環境や自分自身について、事実に基づいて理論的に判断し行
動する状態」

を言います。

まさしく職場で発揮していただきたい行動だと思えます。

そして、「成人A」は12歳ころまでに一人前に活用できるようになり、その後、大
人になっても

知識を吸収したり、経験を積むことで継続的に成長できるというように考えられてい
ます。

ポイントはここだと思います。

成長は一人ではできないということです。周りの人がどれだけ期待をもってその人に
接し、

そして成長をサポートするかということです。

言葉でいうのは簡単ですが、とても難しいことだと思います。

そして、それぞれの企業の環境によってもその実現の仕方はさまざまだとも思いま
す。

「若手が今一つ伸びてくれない」

「マネジメントのできる管理職が少ない」

「後継者が上手く育たない」

こんなお悩みをお持ちの方、是非一緒に考えさせていただきたいと思います。

よろしければ、お声掛けください。

ご感想、ご意見をお待ちいたしております。

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